今日はジムニーの修理事例のご紹介です。
お客様から高速道路で『エンジンが止まってしまった』とのご連絡をいただきました。
内容を確認して任意保険のロードサービスを利用して入庫いただくこととなりました。
どうやら冷却水が漏れてオーバーヒートを起こし、そのまま高速走行をしてしまった模様。
クランキングするとかる〜い音で初爆ナシ…。やな予感がします。
(この時点ではヘッドが歪んでヘッドガスケットが飛んだかな?って思ってました)
冷却水漏れの原因はラジエターアッパータンク割れによるものでした。
ヘッドをおろしてみると‼️
2番シリンダーのピストンに穴が…。
各シリンダー壁には焼き付いてカジったキズが…。ヒドい。修理不可能。
ヘッドの歪みも研磨処理の許容範囲を超えてます。
エキゾストマニホールドには大きなヒビが。
このエンジンとは残念ですがお別れをしなければいけない感じです。
お客様に内容を説明しエンジン載せ替えを了承いただきました。
数日間エンジンを探し、ようやく程度の良さそうなエンジンが調達できました。
8万キロ走行のエンジンですが、完璧なエンジンを安くお客様に提供するために
オーバーホールを決断しました。
分解を進めると距離相応の汚れが付着しています。
今回はピストンリングも新品に交換するので、ピストンを引き抜いてみると
なかなかのスラッジが堆積しています。オイルリングも固着してます。
オーバーホールの基本は徹底的な清掃です。時間を掛けてキレイにしていきます。
そしてあんなに汚れていたピストンも…。
あらキレイ❗️
ちなみにピストンのオイルリング溝には、いくつかの穴が開いていますが
今までオーバーホールしたピストンは全て詰まっていました。
もちろんドリルの刃を使い丁寧に穴を掃除します。
さぁ!あとは組み上げです。トルクレンチを使って規定トルクで丁寧に組み上げます。
さて、長くなりましたのでこの続きはまたUPしますね。